このレビューはネタバレを含みます
「知足者富」
半地下の部屋に飾られていた額縁の言葉。
これは、少しだけ首を上げなければ見えない位置に飾られていた。
寄生する側もされる側も、分不相応な物質的な幸せを求め過ぎたから不幸になる。
あなたにとっての幸せとは何ですか？
そう突きつけられる映画でした。
画面からは伝わらない「匂い」を序盤からかなり意識させるのは上手いなと。
半地下の匂いって、どんなものなのだろう？
そうやって観客に絶えず考えさせ、中盤より加速する物語の終わりにも「匂い」。
映画館を出た時には我々にもその「匂い」がくっついてた気がしてならない。
メタファーとかギミックの多い映画だそうです。
その辺は映画が本当に好きな方たちの考察を見て「ほー！」となるのがまた楽しいのです。
とはいえ見返すにはあまりに重いし、家で見られるようになったらまたおさらいで見ます。
