Stroszek

悪人伝のStroszekのネタバレレビュー・内容・結末

悪人伝(2018年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

マブリーの張り手が凄い。体格がいかついのにインテリヤクザっぽくもある。法廷での犯罪立証を彼一人で行っていたのにはやり過ぎ感があったが、ドンソクさんにはその万能感が似合っている。それが許されるのは、人格者のイメージがあるからだろう。

「普通のサイコパスは女性や弱者を狙う。お前みたいな体格の奴は狙わない」という、サイコパスとチャン・ドクスへの刑事コメントの的確さよ。しかし犯人はチャンへの意趣返し(おそらくは逃したことへの苛立ちとサンドの殺人の罪を着せられたことの復讐)から、チャンと数言交わしただけの女子高生を殺してしまう。最初は虐待した父親への代理復讐のために成人男性ばかりを狙っていたのだろうが、ここで理念なき連続殺人犯に成り下がってしまった。

連続殺人犯を演じたキム・ソンギュは「昭和の刑事ドラマに出てくる俳優みたいな濃い顔立ちだな〜」と思ってググったら、ほかの写真はそうでもなかった。髪型のイメージは大きい。

2005年に起きた事件という設定なので、登場人物達が使っているのがすべてガラケーである。とても懐かしい感じがあった。
Stroszek

Stroszek