どうたく66

8番目の男のどうたく66のネタバレレビュー・内容・結末

8番目の男(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

『12人の怒れる男』の焼き直しのような映画だなあと思って観始めたが、話の展開や登場人物のキャラクターが魅力的で適度にコメディ要素もあってどんどん話に引き込まれた。エンタメとしての完成度は高い。

エンタメだが、韓国映画特有の社会問題を随所に散りばめている。特に話のバックグラウンドが貧困の問題で行政的手続きの間に落ちて行く、弱者の問題がある。

ベンチャーを立ち上げようとする若者が素直な目で疑問をぶつけて、裁判の矛盾に挑んで行く姿は韓国の若者の未来を期待している感があり、心に響いた。また評議の過程で変わって行く財閥の室長や、無罪を宣告する裁判長には既得権益や権力側もまだ変われるという社会に対する楽観的な希望が感じられた。
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