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グラス・イズ・グリーナー: 大麻が見たアメリカのvivoのレビュー・感想・評価

3.0
どんなルールであれ、それが人権を侵害するものでなく、自制心をもって守れるものであれば、それを守れない人間の言うことにあまり説得力はない。そう思いながら見始めたが、大麻をある文化の構成要素のひとつと見た場合には、その理屈は当てはまらないと気づかされた。文化を否定することは人権侵害のひとつだからだ。アメリカ社会の中で様々な形で政治利用されてきたものとしての大麻の歴史はとても興味深かったが、中でもこのドキュメンタリーの核として扱われている、文化の構成要素を特定の人間や思想を排除するために利用するという仕組みは新しい気付きだった。大麻以外にも同じように利用されているものが沢山あるのかもしれない。それに気付ける感度を持っていたい。
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