朝が来るのだいすまのレビュー・感想・評価

育ての親、生みの親、双方の哀しみ。
「子を授かるのは奇跡だ」と言うシーンがあったが、その通りだと思う。とはいえ授かっても育てて行けない親も居て、つくづく運命とは不平等だと感じざるを得ない。

本作は双方の視点で物語が進行するが、結論付ける事なく視聴側に答えや判断を預けている。

前半は育ての親、中盤は生みの親、とエピソードが続き、またカメラの手ブレを上手く使いノンフィクション色を出している点はリアルで良かった。ただ、後半の展開、締めの部分が残念ながらやや弱かったかなあと、この点が惜しい。