社会の闇が深くて怖い。
実話に基づいているだけあって臨場感が半端ない。
そしてその結末や物語も決してドラマチックにならないところが、尚リアル
出演者の人たちのユーモアに溢れながらも、真に迫った感じの演技が生々しくて目が離せなかった
なんとなくニュースとかで聞いたことあるな〜ぐらいの印象しかなかったwinnyって単語が一体なんのことだったのかよくわかった感じ
序盤の警察による逮捕から、物語終盤の判決に至るまで、主人公はただただプログラミングを楽しみたいだけの普通の青年だった。留置されている間も含めてそれ以外に全く興味がないんだっていう、無邪気ゆえの世間の残酷さ。
主人公サイドと同時進行で進む事件が、、最後にこんな感じでつながるなんて全然思いもよらなくてビビった！
winnyというソフトの最も危険な問題点が、決め手になってしまうというこの矛盾も皮肉というしかない
そして同じ時期のネットニュースを観たことで、これが今後の日本のネット社会の潮流を左右するほどの大きな事件だったんだ…というのが改めてわかった感じした。
ただ組織に振り回されてしまった哀れな人として終わらせるわけじゃなく、最後まで自分の夢に向かってただただ無邪気に生きてきたという…金子勇という人となりを観ることができたのが、観ている私たちからすればせめてもの救いだったと思う
