おまつり

レイニーのままで 消えゆく記憶のおまつりのレビュー・感想・評価

4.0
アルツハイマー病にかかった女性と、そのパートナーのお話。

どんどん分からなくなっていく自分に不安を感じて、怒り、戸惑っている。表情や間からそういう細かな気持ちや病状の変化が伝わってくる。分からなくなっていくことが分かっていたって、プライドがある。そんな成人女性をフォローしていく苦労も並大抵じゃないと思う。パートナーの女性も一生懸命頑張っていて、だけど余裕がなくなって…。

それでもこの街は良い人ばっかりで、辛い中にも救いがある。こういう、介護をサポートしあえる街でも村でもあったらいい。相談する場所があったり、一緒に遊べるところがあったり。プライバシーはないようなもんかもしれないけど、近頃は介護も子育ても、老人も孤立しすぎている時代のように感じる。オープンでも構わないから助けて!って言える場所があったら、気持ちもだいふ楽なのに。そういう意味で施設の見学はとても良いシーンだったと思う。

最後は泣いた!
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