捜索中

おしえて!ドクター・ルースの捜索中のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

【人の成り立ちをしっかり見せてくれるドキュメンタリー】
【ばあちゃんを温泉に連れていきたい】

90歳にしてガチ現役のセラピスト、ドクター・ルースのドキュメンタリー。
性や恋愛専門のセラピストという日本ではマイナーな職業でなぜ彼女は大成したのか?
子供時代にまでさかのぼり、その理由を解き明かしていきます。…っていうか大半はとにかくガンガン動いてガンガン笑うおばあちゃんの画像。楽しいです。
しかし、ただ笑ってる訳じゃなくて辛い前半生があったから今の彼女があるってことがわかる作りになってます。
人間の人生っていいことばっかりじゃない、辛いことを経験したからこその成功なんですな…
一人の人間の光と影をきっちり見せてくれるドキュメンタリーです。

ここから個人的感想。
ルースさんの影の部分が強いからこそ光の部分が輝くんですね。
この影の深さが垣間見えて切ない。
「辛かったことは言わない。言っても誰も助けてくれないから」
「私には人生を楽しみ、世界を良くする
義務 がある」
言葉の端々に影がちらつく気がします。
息子さんの、彼女の活発さは彼女なりのサバイバル技術なんだという話からもその影を感じます。
娘さんの、自分は母の人生を全肯定するという台詞が救いですが…。
わたしがドクター・ルースと会えたらどうするか。
相談したいことはたくさんありますがまずは何も聞かずに温泉で背中を流してあげたい。ただ労りたい。
ドキュメンタリー作品としては面白いですが個人的に観てて辛くなったので相殺して星はつけませんでした。
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