キナ

ルクス・エテルナ 永遠の光のキナのレビュー・感想・評価

3.0
なんという混沌。

誰もかれもが何かにイラつき、何もかも噛み合うことなく強行されていく、地獄の撮影現場。
とりあえずみんな落ち着いて仕事して!力合わせて良い作品つくろ!
仕事って我慢も必要でしょ!皆が少しずつ協力して空気作っていけばいいんだから…。

現場がスムーズに回らないストレスったら。
ベアトリス・ダルのダミ声が頭にギィギィ響いて不愉快極まりない。
映画だとわかっちゃいるけど嫌いになりそうで困った。現場のテンポを守らないシャルロットもしかり。

怒号が飛び交い悲鳴が溢れどんどんカオスになる中、芸術に純粋な撮影監督おじさんがすごく好きだった。
そして一番ちゃんとやってるエキストラ陣。
アビー・リー・カーショウはいつだって最高。トップレスは事前承諾が必要。

終盤のエキセントリック映像攻撃にウォォとなったけれど、なんだか物足りないまま終わってしまった。
もっとトランス状態にして頂戴。
というかそれまでに募るイライラが強すぎて、演出やカオスを楽しめるほどのテンションが残っていなかった。
画面のチカチカに合わせて瞬きしたら面白かった。

役者同士の会話って興味深い。
演じている人って駄作は駄作と思うものなのかしら。そういう時、どういう思考になるのかしら、どう感じるのかしら。
キナ

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