「The neighbors’ window」
私達はきっと自分が今何を持っているかより、何を持っていないかを気にしすぎている。
20分のショートフィルムではありますが、アカデミー賞受賞も納得の完成度と満足感。
起承転結もしっかりしているし、何よりラストシーンが素敵。
誰かにとっての幸せは、誰かにとっての不幸になり得る。もしかしたらその逆も然り。
人生の中で輝きの瞬間などそう多くない。分かっているはずなのに、SNSで他人の人生の一部を見ていると、「どうして自分はうまくいかないんだろう」と自分だけが除け者のような気持ちになってしまう。
朝起きて陽の光が眩しいとか、木の葉が揺れる音が心地よいとか、美味しいご飯を味わえる事、誰かと笑い合うことができる事、大切な人達が今も元気でいる事。なんか、それだけで十分だと思えた。
窓の中、扉の向こうは誰もわからない。分からないからこそ、羨ましいと思えてしまうのだろうけど。
なんかもう誰のことも羨ましいと思わずに、自分は自分の人生を生きていきたいと思いました。良い映画です