下手丸

ザ・ランドロマット -パナマ文書流出-の下手丸のレビュー・感想・評価

4.0
ソダーバーグ監督作品。

監督の“らしさ”全開の群像劇で、様々な視点から物語を集結させていきます。
また、第四の壁を破ってくる演出も非常によく出来ています。

物語の狂言回し的な役割をゲイリー・オールドマンとアントニオ・バンデラスが担っているのだけど、そのやり取りがひょうひょうとしていて、凄く面白くてコメディ的な面もある。

でも、この二人も物語にちゃんと登場するし、場面によっては慌てふためいたり、、、
なんとなく狂言回し的な役割から感じる印象と、実際の役柄から受ける印象ってのがちぐはぐな感じがしてわかりにくい。
そもそも、この見ている人を煙に巻くようなそんな印象が、全体の結末そのものなんじゃないのかなと。

とある役者の役柄には、この映画の大トリックが仕掛けられていて、最後の最後に本当に驚かされるんだけど、それはこの映画の誇張したフィクションなのかな?

でも最後の立ち姿には思わず拍手をしてしまいたくなったし、この映画の全体的に煙に巻くような不透明な部分での唯一わかりやすく、ある意味アメリカのマッチョ精神みたいなものも感じた。
下手丸

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