Godfather

ブラック・レインのGodfatherのレビュー・感想・評価

ブラック・レイン(1989年製作の映画)
4.2
「日本映画がしょぼいのは街並みがしょぼいからだ」という議論を昔2ちゃんの映画板で見たことがあって、まあそうかもなと思う部分もあるのだが、こういうのを見るとやっぱり撮り方のセンスの問題じゃないかって気もする。

よくある洋画に出てくる日本のようにハチャメチャな日本描写はあまりないし、わざとらしくジャポニズムを強調するシーンもそんなにない(まったくないとは言わないがw)
それでいながらここに出てくる大阪は洋画に出てくる大都市のように絵としてカッコいいのだ。冒頭のニューヨークの場面から続けてみても何の違和感もない。まるでブレードランナーのような。これがリドリー・スコットのセンスなのか。

物語はチャーリが駐車場で襲われる辺りまでは息もつかせぬ面白さだ。後半はさすがにやりすぎかな^^; 最後は綺麗に完結して終わるので爽快感もある。

日米これだけの大物俳優を何人も出してて飽和しないのが凄いね。松田優作の遺作にもなったが、私的には高倉健さんがひたすらカッコいい映画だ。

80年代の映画なのに古臭さを感じないのは当時の流行歌をあまり使わないちょっと無国籍な音楽演出のせいかも。クラブでかかる音楽には坂本龍一の「Calling From Tokyo」なんかも流れてた。
Godfather

Godfather