あらすじが気になって、私1人で鑑賞。
問題を起こした元一流シェフが、再起をかけて奮闘するお話。
よくありがちなテーマだけど、他と違うのは、絶対音感ならぬ絶対味覚を持つアスペルガー症候群の青年グイドとの心の交流ということ。
発達障害アスペルガーの人物が出てきても、イタリア映画らしく明るいです。
短気で荒っぽいシェフのアルトゥーロだけど、腕は一流で言ってることも的を得ている。
こだわりの強いグイドだからこそ、アルトゥーロを信頼したのかもしれません。
ひょんなことから、料理人選手権に出場するグイドをサポートすることに。
2人の噛み合わないやりとりにハラハラ。
いつしかアルトゥーロがグイドを指導するつもりが、グイドと接することで、人を思いやること、人との距離感、尊重することを学んでアルトゥーロが成長していく。
乱暴で毒舌だったアルトゥーロが、父親のように優しいまなざしで、グイドの寝る前のルーティーンをやってあげるシーンに心が温まりました。
師弟関係、友情、恋、家族愛。
まわりの人間関係や今に至るまでの経過など、人物背景が丁寧に描かれているので、共感できる。
ちょっと問題ある人だけど、なんだか愛おしい人だよねと思えた。
ストーリーに必要ない濡れ場だけど、イタリアらしいよねーと思ったので、特に気にならなかった。
料理選手権の決勝での、グイドの決断。それを評価する師匠が素敵✨
疲れたときも、あったかいココアのように優しい気持ちになれるお話です☕