ヒロ

アラビアンナイト 三千年の願いのヒロのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ムスタファ皇子が、度々山田孝之に見えて、山田孝之は、中東顔なんだな…という発見がありました!
冗談はさておき、ティルダ・スウィントンが出ていて、ファンタジーものだったので面白そうかな…と借りてみました。
結論は、イマイチでした。
構成が、誰を軸に見てよいかわからず、前半はほぼジンの人?生みたいな感じで、話を聞いてアリシアが、ジンに愛情を感じ、彼に同じ様に愛を求めるのも何だか唐突な展開でなんだかなぁ~…と。
脚本の構成も、別に三幕構成に則ったものじゃないので、冒頭からこの話がどういう話なのかもよくわからなく始まる。
だからなんか腑に落ちない話でした。
愛を求めるに至るまで、二人の理解や心のやり取りが沢山あった様に見えたわけでもなく…。

例えば冒頭のやり取りみたいに『願い事なんかない』⇔『願い事をいえ』の応酬で、何だかんだ数日イスタンブールで過ごす。(数日間学会の仕事でイスタンブールに、滞在するとか、元々イスタンブールの大学で教鞭を取ってて、来年ロンドンに戻るとか)
アリシアは『趣味と仕事があれば、充実してる、恋愛・愛なんていらない、今の人生に不満はない』って思考で、ジンが『愛や欲望は大事だ』って考え方の差で、揉める・物事(願い事を叶える)がスムーズに行かない。
で、現実世界を通して二人が意見の相違をしつつも、アリシアが現実で苦労や傷つく目にあったりして、ジンが過去の主人の話を交えたりして、慰めたり慰められたりをお互いにしつつ、結果心が近づきお互いが無くてはならないパートナーの様になる。
で気持ちを確かめて、ロンドンに戻るが、想定外に現代の電磁波に満ちた都会では干渉を受けやすいジンは身体が耐えられない、ジンが消滅して絶望のどん底に主人公が落る。
そして3の数字の伏線を貼っておいて、3年の月日が経った後にジンがアリシアの前に現れて、偶に帰ってきて、偶にいなくなってアリシアの生涯が終わるまで居ることを約束してくれたって同じモノローグで、ラストは終ればどうでしょう?
アリシアも離婚した夫の品を収めた箱を『終わってしまった過去』と地下室の棚にしまってたわけで、ジンの物も同じ様にしたので、彼女の頭ではジンは過去の人?となった訳ですよね?彼との時間は終わってしまったと。心の整理をしたって表現だと思いました。
なので最後は泣くとかして、こういう展開は彼女自身も、想定外であると伝える風にした方が良い。(だって心の整理したんだから)
『もう会えないかと思った。3年後に又会いくるなんて』『3は我々にとって特別な意味がある、完璧な数字だ』とかいって、伏線回収。ハッピーエンド。(だからここに至るまでの間に、散々3の大事さを視聴者に印象付ける必要がある)

自分ならどうするかな?で、脚本を考え直して見ましたが…。
担当さんにプロット送ると、毎回ダメ出しが来るヘボ漫画家の浅知恵なんで多分これも文句言われるんだろうなぁ…(ToT)
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