こたつむり

スパイク・ガールズのこたつむりのレビュー・感想・評価

スパイク・ガールズ(2019年製作の映画)
3.2
♪ 血迷った過ちに
  気付いて泣き叫ぶがいい
  はり裂けたこの胸に
  甘えてごらんなさいな

これはケシカラン作品ですね。
何よりもエロいんです。
マニアックな方向に。

主人公は女子バレーチームの面々。
試合終了後の移動中、トラブルに巻き込まれる…という展開なんですが、事情があってユニフォーム姿なんですね。だから、もうね。色々とエロいんです。

あ、いや、僕はそういう目で見てないですよ。
スポーツは健康的に楽しむタイプですよ。
ただ、巷のウワサで需要が高いと耳にしただけで。本当です。信じてください。

あと、エロと同時にグロも満載。
赤ワインがブチ撒かれるように、赤黒い液体が飛散するんです。人体欠損率はあまり高くないので好事家から「ダメ」と言われるかもしれませんが…一般的には十分グロいと思います。

そして、物語も現代の風潮から完全に逆行。
薄着の女性を痛めつければ楽しいだろう的な思想が透けて見えて…さすがはフランス映画。上っ面の人権配慮なんて念頭にないんですね。

でも、これが虚構のあるべき姿だと思います。
現実では出来ないことを表現する…それが想像力を育み、現実社会の糧となるんです。問題が起きたら何でもかんでも規制規制では育たんのですよ。事なかれ主義なんて地中奥深くに埋めちゃえば良いんです。

まあ、そんなわけで。
エログロナンセンス満載の物語ですが、たっぷりと教訓を学べる素敵な作品。

さあ、本作を鑑賞して素敵な大人になろう!

ちなみに僕が得た教訓は。
・見知らぬ旅先では要注意。
・寝る前の施錠確認はしっかりと行う。
・というか、引きこもりが一番安心。
・そうだ、引きこもって映画を観よう。
・映画に教訓を求めるような無粋な輩になってはいけない。
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