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河の恋人のmareのレビュー・感想・評価

河の恋人(2006年製作の映画)
3.0
未練が画面のどこかに常に漂っているようで不穏。秘密というものは秘めた月日だけ闇を深めていき、打ち明けた瞬間に凄まじい遠心力で慟哭に変わる。初期作らしくまだざらついた質感があり、今の作風の痕跡もあるが、監督が話していたようにパーソナルな影響が作用している部分があるように見えた。自転車5人乗りの無茶でしかないシーンはKIDS RETURNへの監督なりの対抗らしい。確かにあの自転車シーンを超える映画ってないかもしれない。
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