あんこぱん

KCIA 南山の部長たちのあんこぱんのネタバレレビュー・内容・結末

KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

渋く淡々と物語が進んでいく分、終盤のカタルシスがすごい。緊張と爆発。もう一度見たい。シンプルだからこそ演技や画が際立っていて、多くの美しいシーンが頭に残っている。ワシントンの2人、絵画のようで美しい…。そして期待していた通り演技合戦が凄すぎる。イ・ビョンホンの繊細な演技、喋らなくても苦しみが痛いほど伝わり胸が張り裂けそうになる…!ラストの南山か陸軍本部か尋ねられた時の顔のアップの長回し、覚悟を決めた男の顔だった。いつも存在感たっぷりのクァク・ドウォンもやはり良かった…絶望顔をさせたらクァク・ドウォンの右に出るものはいない。そして謎の愛嬌があってかわいい。イ・ソンミンの豹変っぷりはお見事。Mr.ZOOと本当に同一人物??いつも違う顔を見せてくれる。そしてなによりもテンション上がったのがイ・ヒジュン…すごい!!でかい!!こんなにデカかったかな!!??と思ったらやっぱり役作りでめちゃくちゃ大きくなってた。最高だ。いつものインテリぽいイメージとは正反対の脳筋を見事に演じていた。愚鈍である意味ピュアなホモソ男。イ・ヒジュン出てるし、1987見返したい。あとタクシー運転手も。

追記
原作小説が読みたいんだけどどこにも売ってない。映画化のタイミングで文庫版出すとか、再販するとかすればいいのに…

2回目鑑賞
ワシントンのシーン全て完璧…良き友だったことがあの数分だけでわかる完璧な再会シーン…
リンカーン像の前に1人ポツンと佇むキム部長と画面外へと消えるパク部長。大きなリンカーン像と1人対峙する小さなキム部長が2人の宿命を彷彿とさせて最高だった。2度目だからこそ、グッとくるシーンが多かった。あとパンフ読み込んで鑑賞に臨んだので1回目鑑賞時よりも理解が深まったと思う。
あんこぱん

あんこぱん