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バーナデット ママは行方不明のお花係のレビュー・感想・評価

4.2
ありふれた問題提起とハッピーエンドなのに、構成と脚本と主演の力で、なんとも素敵に仕上がってる。ケイト・ブランシェットの存在にまたしても感謝。彼女の魅力を存分に伝えるには、なんとも優れた105分。

追記:
序盤、ケイト演じるバーナデットはとても説得力があり堂々としているためか、なんだか羨ましくさえ感じて、彼女の脆さ・歪みに観客の私は気付かない。彼女のプロフィールが明かされていく構成とシナリオは映画に飽きさせない巧みなものだった。そして、個人的にはこの映画最大の弱点だと思うのだが、バーナデットが再生するポイントが明確でない。「このあたり」とは言えるが、ハッキリとはしていない。…それでも、再生したバーナデットを演じるケイトの輝きを祝福してしまう。冷たく歪んだケイトにも、また生き生きと再生したケイトにも魅了される。ず る す ぎ る。
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