YOK

マトリックス レザレクションズのYOKのレビュー・感想・評価

3.8
まず簡単にマトリックス三部作の簡単なおさらいと設定等を書いておくね!見直したくせに私もよく分からんところ多かったから伝わらなかったらごめん!

■マトリックス以前の話
・人間VS人工知能であるAIとの間で戦いが起こり、背水の陣で人間が核爆弾を使用。それにより太陽光が地球に届かなくなり太陽光で動いていたロボット達が困る。
・AIがロボを動かすために人間にプラグを刺し仮想世界(マトリックス)で生かしつつ、生命エネルギーを搾取して電源とする。

■マトリックス
・マトリックスから目覚めた人々(モーフィアスとかネオとか)が現実世界で繋がれている人間を解放しようと奮闘。
・エージェントスミスはマトリックスの中でマトリックスが非現実世界と気がついた人間の駆除を行うプログラム。マトリックスでの死=現実世界での死。
・現実世界では目覚めた人間と機会たち(パッと見宇宙人)がバトってる。
・有名すぎるあのネオの弾除けシーン(避けきれてない)が見れるのはこの1作目である。

■リローデッド
・そもそもマトリックスを作ったおっさんが登場。しかも今のマトリックスはバージョン6で、各々のバージョンに救世主がおった。ネオはなんと6代目。
・救世主=マトリックスをバージョンアップするためにデータを集めるための存在で、最終的にはおっさんの元に戻ってくるように仕組まれていた。しかも究極の二択を突きつけてくる。何だこのオヤジ最低か?
・これまでの救世主が選ばなかった選択をネオは選択。しかもそれは恋人(トリニティ)を助けるという、お前ほんまに救世主かよ?な展開。

■レボリューションズ
・リローデッドで全人類の命よりも恋人を選んだネオが機会の神(?)に「人類滅亡マジ勘弁」と直談判するところからスタート。
・スミス倒してくれるならいいよ、と神様快諾。なんか知らんけどめっちゃ強くなったスミスとネオが死闘。よく分からんけどネオ勝利。神様ご機嫌で人間の滅亡を取りやめ。現実世界でやばい事になっていた人間たちギリギリでセーフ。
・人類よりも恋人への愛を選んだネオを吸収したマトリックスがアップデート完了。ネオもトリニティも死んじゃうけど人類は助かるメリーバッドエンドな展開に。

■レザレクションズの感想

※ネタバレ含むので嫌な人気をつけて!

実際観たところ、話の大筋は「ネオとして記憶を取り戻したネオがなんとかしてトリニティを取り返す」って感じ。

最初の1時間くらい、やたらめったら過去の映像をゴリゴリ使ってネオことアンダーソン君の記憶を取り戻すために今作のニュージェネレーション達がファイティンする。

懐かしい映像だなぁ!と思いつつもそれが割と多いし、マトリックスあるあるの「デジャヴ」手法を取り込みまくっているので、若干くどいなぁって感じを覚えてしまった。

ようやっとネオがネオとしての記憶を取り戻してからも随分と長い間マトリックス依存状態に陥っていたためパワー取り戻せないしで「ネオ!無双!」みたいな状況にはならない。

私はマトリックスって作品は、マトリックス世界おロボットの糧からの人間解放!映画だと思っていたので、まさか「死んだと思ってたトリニティが生きてる!万歳!取り返そう!」みたいなことになるとは思ってなかった。

でもまぁネオとトリニティが手を取り合うために懸命になるところで過去の映像を入れてくるやり方には泣いた。まさかマトリックスで泣くとは。

今作の敵をボコすにあたり、まさかのスミス君の役割とか、ボットたちのウォーキングデッド化などには思わず笑ってしまった。大軍の人間が襲ってくる映像って、何故だろう、ゾンビのあれにしか見えんのよな…。

これまでの「ネオは救世主なのか?」にも終止符が打たれる。ここは賛否両論ありそうだなー、って思った。私的には「どちらにせよネオは、我は救世主ちゃうで、って言い続けながらも救世主の役割を担ってたんだなぁ…自ら救世主になったんだなぁ」って広い心で受け止められた。

でもうーん、うーーーんんんんん?????そうなると3作目のおっさんとのやり取りとか、ネオの決断の結果とかはどういうことなんだろ?ネオもネオで救世主で、まさかの同時期に…!ってとことだったのか???

おニューの登場となったバッグスがいい味出していただけに、後半のトリニティが記憶を取り戻してから目立たなくなってしまっていたのと、トリニティを助けるために必要だった的な扱いが残念だった。作中で本人も「だと思った」とその役割を受け入れているだけに悲壮感はゼロだけどね。

前作までと異なりモーフィアスやミスタースミスの役者さんが変わってしまったの、受け入れられるかしら?って不安だったけど、作中でもなぜ姿が変わったか言及してるし、2人の映像もバンバン流れるので簡単に受け入れられた。これには私も歓喜の舞である。

あと過去作品に出ていた人が、しれっとまた、大きくなって出てきたりする展開好きだから嬉しかった!

全体的には2作目3作目に比べたらだいぶ分かりやすかったし、なんとなく話も続いてるしで観やすかった。アクションシーンもオマージュに次ぐオマージュではあったもののメリハリあるあの感じ良きよな。

ただまぁ敵のアナリストに今ひとつ魅力がないのとか、機械側との戦いはもういいの?とか、スミスの役割がなんか…!ってなったりはしたな。

楽しめた分、疑問に思ったところや不満に感じてしまったところもあったりなかったりで、可もなく不可もなく!みたいな感じになっちゃったかも分からん。

実はスミスはネオの近くにずっと居た!みたいなのも、胸熱だぜ!やっぱりスミスはネオのストーキングしてるのが最高に似合うぜ!ってテンション上がっただけに、そこはあんまり関係なかったのも個人的に消化不良だった。うーん。

ビッグタイトルの続編作るって難しいね。
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