2023_158
repeat after US
神や英雄になる為の儀式的な狂乱
やっぱり凄い！パンフレットは所持していたので幼少期に鑑賞しているとは思うが印象的な幾つかのシーン以外は何も覚えていなかったし、当然理解などできるはずもなかっただろう。
とにかく恐ろしかった。現在進行形の戦争と何ひとつ変わっていない。誰かが火をつけ誰かを傷つけ殺しながら、その手で救いの手を差し伸べる。
新たなる価値観や正義の誕生と拒絶。何かが生まれたようでいて、実は全てを無に返す行為の繰り返し。戦争により狂い、戦場により正気を取り戻す。狂っているように見えるが実は後半、終盤部分こそが正気の沙汰なのではないか。
本当に恐ろしさしかない反戦映画。しかし現実ではまだ同じ過ちが繰り返される。本作をもってして尚、人類は戦争の魔力に囚われ続ける。
狂っているのは誰か？少し考えてみようと思う。
問答無用でオススメです。
