全体としては、カンボジアに行くまではめちゃくちゃ面白いが、カンボジアについてからは微妙だった。
この映画は至るところに個性のあるキャラクターがおり、興味をひくようなシチュエーションがある。
ワルキューレを流しながら颯爽と登場するヘリ部隊。前線兵の慰問のために作られたライブ会場並みの舞台。敵に攻撃される指揮官のいない部隊。カンボジアでアメリカ兵に率いられる現地人部隊。
大学の講義で聞いた気がするかなりうろ覚えで真偽は定かではない話だが、井上ひさしは「小説のネタに困ったら聖書をみればいい」といったそうだ。まさにこの映画もそれに相当するし、それが「黙示録」である所以ではないかと勝手に思ってる。