地獄の黙示録、やっとみた 正月映画だね〜
映画館に行く途中、雇用関係はセーフワードのないSMプレイのようなものだとブルシットジョブで論じられてると同居人が教えてくれたんだけど、それを思い起こすような大きな物語の抜け道や救いのなさを体感し続けた3時間だった ヒロイズムに対する異常なほどのフェチズムと、その無意味さが無意味さをどんどん煽って回収しきれなくなるような。
Catch22とかM⭐︎A⭐︎S⭐︎Hとかもっかい見たくなったな〜
この脚本家が後々フルメタルジャッケットにも脚本で参加してるそう。
凄惨な殺戮シーンが続きすぎることで死へのリアリティーが失われていく感覚は、オッペンハイマーの抽象的に描かれた原爆のシーンと対照的かも、と思ったり。
LSDキメまくってベトコンを殺戮しながらここはディズニーランドだ!とか絶叫してるシーンがあったけど、全体的に物語のトーンが安定しない感じが妙にドラッグっぽくて、60年代っぽさが出てるのかなぁ〜と思ったり。めたばーすやさん的にはかなり萌えてしまうのも苦しい映画だったな。戦火を目の当たりにしながらも情感を持ってしまう葛藤みたいなの、三島っぽいかも
儀式的の中で牛が殺される場面が最初のカーク大佐の詩的なセリフに回帰する感じとか、フランス人との淡い恋愛が植民地支配への葛藤と憧憬を描いてる感じとか、すげーとなった。ベルトリッチみもある?
後々調べたら、本物の山岳民族であるイフガオ族の祭りと本物の水牛を儀式的に屠る場面がたまたま撮れたので使ったらしい。
英題がapocalypse nowなのも初めて知った。「地獄」という言葉が翻訳の中で象徴的に使われてる気がする。聖書詳しくないから読み取りきれてないけど、アメリカの建国史自体がキリスト教と分かち難いものだし、そのままの感じなのかもだけど。戸田奈津子のデビュー作なんだね〜この撮影でフィリピンでコッポラの通訳をしててたまたま声かけてもらったそうな
ブルシットジョブ
SMと虐待の関係性
トライバル
虚構や無意味が無意味を補強する
首の聖性
キメながらサントラ聴きつつディズニー行きたい
戸田奈津子の翻訳デビュー作
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=39166