RIO

彼女と彼のRIOのレビュー・感想・評価

彼女と彼(1963年製作の映画)
3.6
この彼女の透明感に期待してたので始まってからちょっとアラッとなったけど モノクロー✨

とても考えさせる物語だった
人助けとか見て見ぬふりが出来ないとか
献身性 ある種の道徳心の扱い方

当然のことのように家に上がり込む男
世話をしてもプイッとされてしまった盲目の女の子
この2人は極貧の生活を強いられている
他人の人生に踏み入れていって もういかなる障害もなくなっていく

何の不自由もなく夫にもとても大切にされている
子供がいないせいなのか夢中で2人の世話をやく彼女は快感でしていることなのかそれとも優越感
それは違うと思ったのは彼らの家の地域にゴミみたいに積まれていたイットカンを思わず崩してしまい彼女はきちんと片付けていた
細かいかもしれないけれどそこに何となく相手の領域に対するわきまえが現れていたように思えた
彼女はある1つの観念に取り憑かれてしまった
毒にも薬にもならない毎日ではなくてもっと自分を必要としてほしい

責任を持って出来る事と無制限にしてあげれることの線引き
満足のいかなかった結果に彼女がとても虚しそうな表情
現代的な満たされている中から生まれる不安感からきているかもしれないけどきっと時間が解決してくれることを感じる

他人にしたことはああで良かったのかいつでも憂鬱なものだからと親切な人を見ていてそう思うからです

武満 徹の音楽もシリアスでした
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