ぱたぱた

都会のトム&ソーヤのぱたぱたのネタバレレビュー・内容・結末

都会のトム&ソーヤ(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

1〜4巻読み直して、出動した。(原作6巻くらいまでは、読んでる)
映画ドットコムとかの評価通りの感じではあるけど、なんかパンフを読んだら中学生たちの息遣いが感じられて、一旦なんかもうこれはこれでええやん……、と思った……。

全体の構成とか演出とかのバランスとかの部分も大きいよな〜というのと、原作が内人くんの語りで進む部分でかなり説明できるところとか、ギャグな部分とかが、実写でやると難しかったという気もする。
原作のギャグの感じだと、もっとテンポ良くパスパスやって、キャラ付け濃い目にする必要ある気がするけど、やはり実写だとリアルになるので、どっちかっていうとギャグより胸熱方面に寄せつつ、謎解き要素を楽しませるようにした結果、胸熱な流れを謎解きがぶった切ってリズムが悪くなっちゃったり、謎解きは謎解きで説明があまりできないとか、子供が楽しめるとかを考えるとそこまで難しくできないとか(本なら難しくても時間かけて読めばいいからね…)、結構制約があってうまくいかなかったかなと思う。難しいよな〜〜。
(パンフの、謎監修で入ってるスクラップのコメント読みながら思った)

なので、所々原作のキャラとは違っていて、それぞれ実写になるとそうなるのもわかる〜という部分と、映画の尺とか作風的にあんまりわちゃわちゃは入れられなかったのかな〜とか、色々思う。
(創也はいれた紅茶一口も飲まずに部屋をふらふら散策し始めたら絶対毒づく、と思うけど、そういう小さい反応しっかり回収してるとたぶん尺に収まらない。いつもはやみね先生が枚数多く書きすぎてしまうのがよくわかるキャラクター造形……)

内人くんは、かっこよすぎて、内人くんもっとうだつが上がらないよね!!!ってなったけど、かっこいい分には、いいよね……と思ってみた。
久々に原作を再読したら、確かに内人くんのおかげで、創也はクラスの面々と仲良く交流できていて、それはこの作品にとってとても大事な要素なので、その関係性を映画一本の始まりから終わりまでの大きな変化として示すためには、内人くんがちょっと強引なくらい仲間思いなキャラがいいよな〜と思いながら見ていた。
サバイバル力は本家がありすぎるのもあり、実写では弱めだった(原作内人だったら、音に反応するゾンビと分かった時点で鳴り物爆弾みたいなの作るので)。でもポッケになんでも詰め込む内人くん、牛乳パック松明を作る内人くんが見れただけでとても嬉しい。

創也は原作より冷徹度が増してた(原作がポンコツのび太の印象が強めなせいもあるし、ゾンビだから仲間を見放す必要があるのもあるし、見放すことで後々のトゥルーエンド展開で効かせたいというのもある……)。冷徹度は増してるけど、ずる賢い度は下がっているので、ピュアなドラマになっていて、創也……成長したね……となる。小屋の中で僕のプランは君さ、というところが、ドラえもんのび太関係を的確に示す台詞でよかった〜。
あと、砦が想像してたより広くて、かっこいい。なんかボードゲーム的なものもチラッと見えた気がしていて、確かに創也の砦に研究対象としてボドゲがあるのとてもわかる。

堀越美晴ちゃんはめちゃ可愛くて、原作通りじゃ〜〜となる。原作堀越さんは、気持ちがいいくらい創也一択だけど、今回結構内人くんがいい思いしていたのは、実写内人くん性格も含めかっこいいもんな……と思う。

(同級生だと、個人的に真田女史が推しなので、わー!真田女史の占いによるお助けアイテム発動してるやん〜〜と喜んでしまった。ビジュアルぴったりだった…!)

卓也さんの載ってる車はめちゃくちゃ白いので、しろ!!!!黒くない!となるが、卓也さんのコメディポイントが結構表現されてて、さすがLIFEレギュラー……という気持ちになる。原作卓也さんは、創也になんと言われようと、仕事なので警護を行う姿勢を崩さないだろうから、絶対にこの場合もついてきとるやろ…というか砦を出る前にもっと一悶着ある……みたいな気にもなるが(それもやるとたぶん尺足りない)、実写卓也さんは結構優しいので、創也のことをとても心配してくれるし、小憎い感じでよかった。やっぱり、転職雑誌はめちゃめちゃ読んでた。

栗井栄太は、クリエイターに近い発音で結構発音されてて、そこはなんか、駄洒落なのは内緒みたいな感じであくまで人名で通すのかと思ったら、神宮寺さんがめちゃくちゃ、クリエイターの発音だったので、クリエイターやん!ってなった。

神宮寺さんは、めちゃむきむきだったので、むきむきの神宮寺、おもろい………と思った。スーツの下のシャツバリバリボタン開ける系には相違ないけど、キャラが全然違くて、それはそれで逆におもろい。
アツい神宮寺だった。

麗亜さんは、ずっと菓子食ってて、黒髪ロング化粧濃いお姉さんじゃないにもかかわらず、キッズたちに対する態度とか、醸す雰囲気はかなり麗亜さんだった。
酢昆布食べてるかな〜って見てたけど、たぶん酢昆布ではなさそうだった。ボーロとかかな。

柳川さんはかなり、ビジュアルが柳川さんに近くて、これかも〜となる。たぶんもうちょい髪は長いけど、結構しっくり。
柳川さん、静かに仕事をきっちりするタイプなので、神父の役真面目にやってるのとかちょっとおもろいけど本人は全く照れずにやるだろうなと思ってニヤニヤしながら観た。
わたしあんまりちゃんと気付いていなかったけど、同行者情報ではういろうちゃんと食べてたらしい。

ジュリアスは、結構これがよかったのでは!!という気持ちになった。
しょっぱながジュリエットで、テンションが上がる。かわいい〜〜。
小学生だけど、創也くらい減らず口を叩くというのがジュリアスの良さみでもあるけど、それが出せないのはちょっと残念な気持ちもある。でも結構ベストなような〜。

バリバリギャグ方面に降って、コテコテの感じでやる実写も見たいな、と思いつつ(映像の編集ももうそっち方面にめちゃくちゃふられてて、ショットがテンポ良くパシパシ変わるやつ)、コメディって老練した技術という感じがするので、難しいのかもーとは思う。もはや実写ピンポンみたいに明らかに年齢が違うが!!!!となるけど、中学生という体でやる、ゴリゴリコメディマチトムとかもいいな〜と思ったりした。

あと、あのピエロは赤い夢サービスだったんかな
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