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カウントダウンのYOKのレビュー・感想・評価

カウントダウン(2019年製作の映画)
3.5
同じタイトルの映画(カウントダウン)多すぎてどれや…ってなった。

■あらすじ
若者たちがノリで「カウントダウン」という自分の余命がわかるアプリをダウンロードする。みなが20年以上の余命を残す中コートニーの余命は3時間と出てしまう。が、所詮は遊びと誰も本気にしない。しかしそれから3時間後、コートニーは残酷な死を迎えてしまった。コートニーの恋人であるエヴァンもまたアプリの予告通り死を迎え、エヴァンから話を聞いていた看護師のクインもアプリをダウンロードしたところ余命3日とアプリから宣告されてしまう…


あらすじだけを読むと誰が主人公やねん!ってなるけど、看護師のクインです。序盤はコートニーが主人公みありつつ、まぁ作品の盛り上げ役というか火付け役というか、このアプリで余命宣告されたら確実に死ぬやでってのを教えてくれる役目って感じだった。

スマホのアプリで…ってめっちゃ現代チックですんなり入り込みやすい題材よね。一時「zoom」とかのオンライン系映画もよく見たけど、個人的にはこっちの方が身近かも。オンライン系の会議眠くなるから苦手なのよなー。

私もそうだけど、アプリだの契約だのの「利用規約」ってなかなかガッツリは読まない。今作でアプリをダウンロードする際も「利用規約に同意しますか?」って出てくるけど、ほとんどみんな読み飛ばしてOKしちゃう。

序盤のコートニーのシーンで「利用規約違反やで!」って警告が出るシーンがあるので、おそらく利用規約に何かしらの罠があるんだろうなワクワク!ってなりながら見れた。例に漏れずクインも読み飛ばしてアプリの利用を開始しちゃうからワクワクは止まらん。

クインに関してはストーカーレベルで「お前規約違反してるで!」「規約違反すんなや!」「おいコラ規約違反すんなっちゅーとるやろがい!」ってしつこく警告が来るし、スマホを新しく買い替えてもダメだし、幻覚幻聴も現れるしでだいぶ困る。そんな中で同じ境遇にあるマットと出会うの良き展開。

しかし上手いよな、誰でもダウンロード出来る境遇のアプリがテーマで、原因は世のほとんどの人が読まないであろう「利用規約」にあると思わせるやり方。利用規約を読まずにOKした2人が「ちょっと正気!?利用規約をちゃんと読まないなんて!」と一芝居打つの笑っちゃった。

ちゃんとホラーらしい描写は取り入れながらもいざ死を迎えるシーンはエグくないし、はっきりと見せないのでホラー苦手さんやホラー初心者さんでも観やすい作品だと思う。あとホラー好きだけどグロ描写は嫌って人も是非に。

クイン、アプリのことでいっぱいいっぱいなのにサリバンfu〇kin'先生が余計なことするもんだから「サリバン先生のスマホにアプリダウンロードしたろ!」って気持ちでいっぱいになってしまった。アプリ側が「このクソは良し!」って判断して自動で強制ダウンロードできないの?

こういう作品で出てくることが多い「胡散臭い霊媒師」「ハイテンションな神父」「役に立たない訳知り顔な識者」のうち、今回は2番目の「ハイテンションな神父」が出てくる。作品の空気ぶち壊してる感は否めないものの私は嫌いじゃねえなって思った。塩への信頼度高め。

後半のクインめっちゃ強くて笑った。この調子で悪魔のこともボコボコにして「私と妹の呪いときなさいよ!」ってすごめば悪魔も二つ返事してくれてのでは?ってレベルの強さ。しかし人間同士で揉め出して悪魔そっちのけになると少し冷めるよな。ま、サリバン先生だからいっか。

ハピエンに見せかけたまだまだ終わらせねえぜな終わり方はもはやあるある過ぎてノーコメント。そっかーアプリだからそう来るか、ってのはあったけど。しつこさ強強。にしてもクイン役のエリザベス・レイル綺麗すぎて好き。

エンドロール途中のアレ、好き。おいマジかよ…のセリフに同意すぎたし、彼のことはほっといてあげて欲しかった。悪魔悪い子。
個人的には思ったより楽しめたかな!
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