1504みゆき

光を追いかけての1504みゆきのレビュー・感想・評価

光を追いかけて(2021年製作の映画)
2.5
秋田のCM映画で秋田の豊かな土壌が好きになる。
米の魅力8割、きりたんぽの魅力2割。秋田っていいところだな!
それ以外は記憶にない。

とはいえここまで方言をそのまま出した映画も珍しいので、そこは素晴らしい。ほぼ聞き取れない。

肝心の中身は、内容と演技指導が薄すぎて申し訳ないが見ていられない。
学芸会のようなプロットと広告的手法の二番煎じな演出が延々と続く。エンドロール前に帰り支度をする観客が散見された。
ストーリーに難解な部分もあるが、練られていないだけなのかとも疑う。
柳葉敏郎を起用しなかったらどうなっていたことか。
子役は経験値的に悪くないので演出がもっとできたと思う。

全体としてはボーイミーツガール、家庭問題、SF、夕日。いつもの組み合わせ。

映像は美しいので話の薄っぺらさとは別に見ていられる。が、その美しさも一定のセオリーに則って撮影されたもので、どのシーンも見たようなものばかりで途中から胃もたれがしてくる。
大変美しい映像なのは文句がないが、広告的な手法ばかりであくびを禁じえない。
なんのためのカットなのか、なんのための描写なのか、すべてがイメージ先行型のカットで映画のなんたるやは浅く、永遠とプロモーションビデオを見ている気持ちになる。
撮りたい映画ではなく撮りたい映像になんとなくの深いストーリーをあてがったような映画で、本当にこの悲しみや悲劇や愛を映画にしたいと思ったら、ここまで浅くは作られないはずだ。
逆に浅さで救いを求めたにしては何もなさすぎる。
作っている皆さんは本気だろうなので悪くは言えないが、別の土俵が良いのでは。というのが正直な感想。

主人公と委員長の子役は上手い。主人公は四千頭身の真ん中の人に似ている。