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ジャスト 6.5 闘いの証のsnatchのレビュー・感想・評価

ジャスト 6.5 闘いの証(2019年製作の映画)
4.8
完全にもろ自分好み‼︎🤩
掴みの冒頭から映画は様々なエピソードを絡みつけ力強くうねっていく🌪
イランの老若男女のヤク漬けの巣、凄いです…実物なのか…‼︎監督はこれが撮りたいと思ったキッカケだったのでは…🙄
警察もどうせ腐敗しているのだろうと思ったら、サマドは同僚達とどこまでも追いつめていく。しかし、同僚同士の歪みもギシギシと音を立てていく…

そして、人を人とは思わない麻薬王の登場。映画はこの人でなしを剥がしていく…抗い難い彼の人の根っこが見え隠れしてくる…

名作ギャング映画とかとは違う
拳銃や血もない

二人の男と男の言葉の応酬の緊迫感が半端ない

「シティ・オブ・ゴッド」の狂気が乱舞している興奮🤤とはまた違って、監督が映画という塊りを削り続ける、それが目が離せなかった‼︎

最後のあのシーンはちびるよ

イラン社会の底辺から砂上のテッペンまでを描き切った。どの階層も家族の情が濃ゆい。
判事の時間待ちのアレも忘れないぞ
そして、映画は終わる。何も進んでいないこのイラン社会の現実が一番強烈でした…

子ども…子どもだった大人たち
この地獄から抜け出せないのか…

よくイラン政府は、これを上映許可したと思うし、多くのイラン人が観に行ったと聞き驚く。どんな事を思うのだろう。聞いてみたい。

少し分かりにくい人物関係や状況、スピーディーな編集もあり、翌日観直しました。満足。89年生まれの監督の30歳の時の二作目です‼︎🤩この監督さんの次作をぜひぜひ満点にしたい‼︎
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