己の不明を恥じ入るばかりだが、てっきりMonty Python関連の映画だと思っていた。
イギリスだし、社会派コメディだし。
鉄工所の閉鎖に伴い失業者が溢れ返った街で、Chippendalesの若い男性ストリップが金を産むのを見て、『これだ!』と思い立ち失業者達でグループを結成!って、何でやねん。
コメディ要素はとても分かり易いが、じゃあ面白くないかといえばそうでは無い。
とにかく悲喜交々のバランスが絶妙で、身に覚えがある私の様なおっさんには良く刺さる。
経済的に同様の問題を抱えた当人たちの置かれている窮状を思えば、その必死さが笑いに拍車をかける。
何故職安で、D.サマーが流れているのかも疑問だが、自然と腰が動いてしまう面々や、雑誌の裏表紙に載ってそうな怪しげな吸引器のカスタマーサービスに公衆電話から真面目にクレームを入れたり、もの分かりの良過ぎるネイサンに対する、ガズの明け透けで全く飾らない態度等、退屈しない。
比較的まともなデイブの、出来た奥さんみたいな人っているの?
失業、無職、不能、養育費、親権、葬式、短小、Gay etc
身につまされる問題も多々有るが、そんな時は仲間と素っ裸で真剣に踊れば、なんかいい事ありそうな気もする。
だって素っ裸の自分を受け入れて貰えば、もう怖いものなんてないもんね。
You gotta hat on, baby.♪