JunichiOoya

オフィシャル・シークレットのJunichiOoyaのレビュー・感想・評価

2.0
「国家の嘘をあばく」普通の女性の裁判闘争(というほど闘ってはいませんが)。

「国家の嘘」を国家の事だけとして描いているので、どうしても表層的に流れてしまう。
権力が個人の訴追を諦めてしまう事の、国家側の歯軋りや損得感情、そして結果としての現在の英国の立ち位置評価まで進めなければ、主人公(と弁護士チーム)のはい、がんばりました報告に終わってしまう。

主人公の配偶者の亡命申請顛末を含め、もっと本気で描かないと。「局地戦」での小さな「勝利」をまるで大手柄のように誇示する考え方にはとても与することはできない。
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