みかん

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編のみかんのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画の内容はネタバレあり!
原作の話にも触れてるのでご注意ください!
(原作内容のネタバレはしてませんが、原作最終話まで読んだ上で映画を見た感想になってます)

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やっとこさ見てきました!
地元の映画館で4、5スクリーン独占上映されるなんて今まで経験がなく、それだけでも本作の異例さを痛感しました。
社会現象並みに流行っているので、最初はその人気ぶりにちょっと気圧され気味だったんですが、旬なものは旬なうちに楽しまないと勿体ないよね!という精神のもと、原作は自粛中に最新刊まで読破しました。
読み始めた時は、BLEACHと進撃の巨人を足して割ったような話だなって思いながらひねくれた目線で読んでたんですが、読み進めていくうちにキャラクターにも愛着が湧いていき、気づけば夢中になっていました。
その時はまだ最終局面突入位だったので一旦離れたんですが、映画も始まったので最近原作を読み直したら改めて面白く、続きが気になってしかたないので、最終回までジャンプ購入しちゃいました。
とても面白い作品でも、長期に渡り過ぎてタイムリーについていけないものも多く、熱量をなかなか維持出来ないんですが、鬼滅は最高の熱量の中ですっきり完結されたので、読了したときの満足感が堪らなく良かったです。
何より展開が早いし、一つ一つのエピソードに決着がつく潔さ。キャラクターの過去とか、もっと掘り下げられそうなエピソードも蛇足だと言わんばかりにスピーディーに話が進むので、全く中だるみしません。
結構グロいシーンも多いので、小さな子に見せて怖がらないのかなって心配になりますが、鬼との戦いを通してが炭治郎たちから他者を思いやる温かさ、痛みを共感し、痛みを知っているからこそ優しくなれたり、慈しむ心を育てたりできる、そんな人と人の繋がりの尊さみたいなところに触れられる作品だと思います。
あと、どのキャラクターも好きですが、個人的一番のお気に入りキャラは不死川兄です。もう、不死川兄弟が好き。
最後まで読んだら好きになるしかなかった。。。

もともと、本作に限らずアニメより原作から入りたい質なので、アニメはまだ見てなくて映画で初めて動く彼らを見ましたが、凄く良かった!

今回の映画は、言ってしまえば原作の途中のお話を区切っているので、展開も結末もわかっていました。
だからストーリー単体としては感想書きづらい。。。
それでも、映像になると迫力もあり、音楽も相まって一つ一つのシーンが染みるし堪能出来る!
原作ではスピーディーに展開されるシーンに余韻が出るというか。
これはアニメでしか味わえない良さだなって感じます。
TVアニメ版もちゃんと見ようと思いました。

ラスト、わかっていたけど涙腺刺激されまくりでした。。。
鬼滅のキャラクターは皆好きなので、皆が幸せになる展開を、画面の中のキャラクターと同じように願ってしまいます。
今回は柱の1人である煉獄杏寿郎の物語。
先に書いた通り、原作だと煉獄さんは登場してあまり掘り下げもなくすぐにこの無限列車編に突入し、感情移入が追い付かないうちにこのラストをむかえちゃう感じでした。
それが、映画を見たらより煉獄さんのキャラクターや言葉がゆっくり染み入ってきて、映画を見る前よりもっと煉獄さんが好きになりました!
もっと彼の活躍を見たかった。。。

彼の心の中の炎が炭治郎達にもしっかり灯され、生き続けていく。
強くなるしかない、どんなに惨めでも生きていくしなかいって伊之助の言葉が胸に刺さります。
とある歌手さんの、"志半ばで死んで逝った者達を横目に死んだふり出来るのか?"って歌詞が脳裏をよぎりました。
泣くだけ泣いたら嫌でも前を向くしかない。

家族愛が溢れていて、懐かしいような、ノスタルジーな雰囲気があって、堪らなく胸を締めつけられるし、あたたかくなる。そんな作品です。
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