JM

グッバイ、ケイティのJMのネタバレレビュー・内容・結末

グッバイ、ケイティ(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

あぁ、痛々しい。。
最初から最後まで痛々しい。
ケイティの笑顔が自己犠牲的過ぎて見ていられない。自尊心がまるで育っていない。 

ケイティが終始フワフワ。生まれたと同時に宇宙空間に放たれ、上下左右って何かしら?自分は今何処でどっちを向いているのかしら?と言う事が全く理解しきれていないし、その観念がそもそも無い感じ。

そんな中ケイティが一目惚れしたブルーノは、ケイティ自身が何処か分からない彼方へ行ってしまわないように必死で掴んだ命綱に思える。その意識はケイティ本人には当然だが無い。

「理想の男性が現れて、旅行に連れて行ってくれるし家も買ってくれる」このセリフでもうお察し。そんな男性はケイティ親子には現れない。

かたやブルーノはケイティが何故自分の事を愛してると言っているのか全く分からず、頭の中がハテナでいっぱいなのがその表情から透けて見えて少し笑えるw

レイプ事件も残念ながらケイティが引き寄せたもの。あの男達もダイナーで働くもう一人のレジからお金を盗んだ女の子にはそんな事しないだろう。ケイティだからやったのだ。だからってアイツらが許されるワケでは勿論ない。

そんな状態だけどダイナーのお母さんとトラック運ちゃんのベアはいい人だった。
ブルーノに殴られたのはホントにタイミングが悪かっただけで交通事故のようなもん。

随分辛口にケイティの事を何だかんだ言ってしまうが、それはケイティに頑張って欲しい気持ちの裏返し。あの環境だもの。どうしようもなく可哀想だ。ろくな環境で育ってこなかったと自負している自分と重ね合わせてる部分もある。だからレビューも長くなるし思い入れも強くなるw

この映画の時代設定が分からないのだが、インターネットも無さそうだし自分でアレコレ調べる事も出来なさそうなので必死で藻搔くしか無い。自分がネットで救われた事を考えるとインターネットは宝物。情報が共有できるって素晴らしい。
JM

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