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白頭山大噴火のohassyのレビュー・感想・評価

白頭山大噴火(2019年製作の映画)
3.5
こういう映画、90年代のハリウッドでめちゃくちゃ量産されてたよね。
CGや特撮技術が飛躍的に向上して、あらゆる災害がヴィランとして大活躍した。
たくさん観たなあ。

ただ、今の韓国映画はもはや当時のハリウッド映画よりもスターによるアンサンブルが確立していて、個々のキャラクターがしっかりと際立っている。
マ・ドンソクの科学者キャラクターは意外性が合って良い。
メガネもよく似合ってて、これはまたかわいいかわいい騒がれそうだ。
ハ・ジョンウは凡庸で情けない兵士役が板についていて、物語が進むにつれてきっちり感情移入させてくれる。
チェイサーのアイツはどこに行った?

でも、やっぱりなんと言ってもイ・ビョンホンのひとり勝ち。
これはずるい、萌え死ぬ人が続出するでしょ。
あまり語っても興ざめなので、ぜひ映画館でもだえて欲しい。

映像スペクタクルと科学と家族愛がまんべんなく描かれつつ、三つ巴の構図を盛り込むことでストーリーを単調にさせまいとする姿勢が好感。
そこに韓国映画らしい、熱く意外性のある展開もちゃんと取り入れて、最後までしっかりと楽しめるのは本当に見事だ。

俗世の面倒や複雑なことは一旦置いといて、何も考えずにちゃんと楽しい2時間。
最近こういうのが足りてなかったんだよ。
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