麩

僕の好きな女の子の麩のレビュー・感想・評価

僕の好きな女の子(2019年製作の映画)
2.7
又吉の作品が大好きで、火花も劇場も人間も何度も何度も読んで、東京百景の2巡目を読み終えてまだまだまだ又吉を感じたい…又吉の作品に触れていたい…と思ってこの作品を見るためにアマプラに入った
でも私が大好きな又吉の良さみたいなのは限りなく薄かった
こういう関係って本人たちにとっては本当に大切なもので、ものすごく楽しいんだろうけど、他者に見せるもんじゃない…。取り出して目の前に開かれると気持ち悪いな、と思ってしまう
又吉の文章で読んだら切なさに胸が締め付けられたと思うのだが、妙齢(言葉本来の意味で)の男女2人によって実際に眼前で繰り広げられるにはなかなか厳しいものがある。
奈緒、好意に気付かないは無理あるって。この距離感で友だちだよは狡猾すぎる
天然とかピュアと真反対の位置にある性質、狡猾
友だちが奈緒のことをボロクソ言うくだりスカッとするが、「この子はそんな子じゃない」だ、大知、、、、、
本物のピュア、大知、、
その押しの弱さ、踏み出せない気持ち、わかるけど、わかるけど大知、、、、

ショベルカーに乗って登場したとかドラマの脚本にしちゃったらそれこそ好意モロバレじゃない?というか、家族とか恋人であっても、これ私とした会話じゃんってくだりが丸ごとそのまま作品に反映されてたら嫌なんだが!!!!相手が100%見る可能性がない場所でなら良いかもだけど、このドラマを担当してますって伝えてて当然「見るね!」ってなってるであろうドラマが「これ私とあの人の話じゃん、こんな風に思ってたってことかな…?」ってなるの気まずさとモヤモヤで私なら関係切れてしまう

セリフ一個だけとかじゃなく、エピソードをまるまる作品にする時と
写真展に相手の写真を展示する時は
事前に許可を得る、という今後使わなさそうな教訓得た

なんか映画全体の雰囲気?質感?が軽くてぐっと腰を据えて集中して見ていられない感じだった
私のコンディションかもしれない
玉田さんの演劇はものすごく面白いのに、いまのところ映画は全然面白くないな
麩