減点する要素が見つからなかった。
構成がすばらしい。
そして、色温度(カラグレ)、繊細なズーム(画角)、音楽(ピアノ音)の組み合わせがすばらしい。
①
自転車で帰ってくる三上。
階段を登る三上。
家に入り、洗濯物を部屋へ入れる三上。
外へなびく自作のカーテン。
②
支えられながら部屋から出てくる津乃田。
階段を降りる津乃田、他3人。
各々が距離をとり、立ち尽くす。
ゆっくりとパンアップし、空が映る。
「すばらしき世界」とタイトルが出る。
①と②がワンカットで撮影されているのだが、これがまた凄い。
西川美和監督の凄さをこの作品の中で随所に感じるシーンがある。