役所広司さん 改めて素晴らしい役者さんだと思った作品。法を犯し刑を課された人は、刑期を終えた後、隔絶された環境からある日突然タイムスリップした人間として元の世界に投げ込まれる。近年の反社会勢力との断絶はもはや法人間の契約書類にはデフォルトだし、実際に再犯率など考えると進んで手を差し伸べる人も少ない。（というか社会が阻害するから再犯に至ることも少なくないと思われる。）しかし正直わたし自身も進んでリスクをとろうとはおもわない。
役所広司さん演じる三上は、社会の定める標準偏差からはズレているかもしれないが、悪人ではない。むしろキレやすいだけの善人であるのかもしれない。
インクルーシブという社会的なキーワードからも、含まれないという大きな矛盾。
道から外れたものたちが、また元の道に戻れるようにするのは、社会のためでもあるとみていて思いました。
