すばらしき世界のうえおのレビュー・感想・評価

社会のルールから外れた者にとって日本はすこぶる生きづらい社会なのだろう。これは映画だからというわけではなく現実。そもそもルールを守らない者が悪いという議論はあるだろうが、誰だって失敗することはあり、反省し、立ち直るチャンスはあって然るべき。

三上は何度も犯罪を犯し、その都度反省はしただろうが、生来の気質がそうさせるのか瞬間的に暴力的になってしまう。

同僚がイジメにあっても、それを見て見ぬふりをして自分の心を鎮める、それも処世術かもしれないがそれは三上にとって素晴らしき世界ではなかった。