大くん山本卓球教室

花束みたいな恋をしたの大くん山本卓球教室のレビュー・感想・評価

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
4.3
この作品は恋愛で別れを経験している人にはリアリティが物凄く、私は途中観るのが苦しくて観るのを止めそうになった作品です。
少し長めのエッセイになっています。寄って行ってくれたら嬉しいです(笑)


私の今でも忘れられない恋の話しです。
出会いは深夜のコンビニでフリーターでバイトをしていた頃、店の女子大生アルバイト生の親友女性で、初めて遊びに行ったときに全てタイプで一目惚れでしたが、相手には彼がいて、店の女子大生アルバイト生と付き合ったので、気持ちを伝えきれず。
その後彼女である女子大生アルバイト生が店を辞め、少ししてそのかたと別れを迎えました。アルバイト生からの1年間位で頻繁に気持ちを伝えられていたこともあり、私が気持ちが整理できずに付き合ってしまった私が悪かったので、上手く行くはずもなく自然消滅した形になりました。

アルバイト生との別れから一月経たずにタイプな親友女性から電話があり「あなたの元カノがあなたと別れてから合コン三昧で荒れているからなんとかして」と言われ、私はこの電話が最大のチャンスと捉え、「今から携帯電話の機種変に行くからついてきて」と誘い、それから元カノの親友女性と頻繁に会うようになり、相手は彼がいたので略奪愛という最悪の形で一目惚れの親友女性と付き合うこととなり、一目惚れから約3年かかりました。
最初は本当に楽しく、お互いできる限り一緒にいたいので半同棲状態で、彼女となった親友女性も、元アルバイト生で元カノと同じ女子大生だったのですが、私が深夜のアルバイトだったのと、最初の頃はのぼせていたので、体力的にきつく、私とは金銭感覚や異性の友人は成り立つ成り立たないなどで喧嘩が絶えず、私よりかなり裕福な家庭で育ったかたなので、とても自由奔放で、彼女自身が束縛をとても嫌いました。
1番困ったことは、私のことに関しては、とても束縛が強かったことです。私の目線からは、彼女は何も受け入れてはくれないが、私には束縛をしてきて、とても辛くなり、それから彼女には何も求めなくなり、彼女には言葉で伝えていませんが、私から会う約束や連絡はほぼしなくなり、かえって距離が少し出来て、かなり精神的にも肉体的にも楽になった記憶があります。
色々ありましたがやはり私は結婚するなら彼女しか有り得ないと思う考えは、彼女になってもらってから常にありましたので、深夜のコンビニバイトでは彼女の両親に会わす顔がないと考え始め、昼の仕事を探し回り、叔母が経営している身内の製造業の本社工場に誘われ、当時の最低賃金くらいでアルバイトで働き始めましたが、この選択が全ての失敗の始まりでした。残業がとても多く、それに加え休みの日に折角彼女が泊まりに来ている日曜日の朝に電話が入り、「新規の仕事の納期が間に合わない、今直ぐ来れないか?」と完全にブラックな連絡がきて、彼女が、「私はいいから行っておいで」と言われ、彼女には本当にすまないと言う気持ちで急な休日出勤も言われ始めました。更に身内の会社からのブラック労働がエスカレートしていき、別工場に出向させられ、別工場の労働環境が本社より劣悪で、昼の仕事を探すために入社した会社が別工場に出向のときには深夜勤務があり、3週間休みなしで深夜手当残業手当も勿論なしで働かされ、私自身が腐敗していきました。
大学生で遊びたい思いと時間がある彼女と、ブラック企業の労働で全てが腐敗した私との価値観のズレは更に開き、自分を完全に見失った私とは当然上手くいくはずもなく別れを迎えてしまいました。
その後女子大生の元カノとなりましたが、ときどき電話やメールをするも会うことはなく、10ヶ月後に彼女から会おうと言われて会い、本当に嬉しかったことを覚えています。しかし、私にはその頃には彼女がいました。ですが、改めて女子大生だった元カノのことが好きだと気付きましたが、「彼女がいる、もう会えない」と伝え、会うことを止めましたが、元カノへの気持ちが止められなくなり、当時の彼女と別れて元女子大生の彼女とよく会うようになりました。良い雰囲気だと思っていましたが、仕事を始めた元カノは全体的に良くも悪くも大人になっていました。
結局育ちの良い元カノと育ちの良くない私の価値観は、元カノが仕事を始めたこともあり更に更に開き、3ヶ月後、最終的には「大切な人がいるから連絡は止めてほしい」と言われ、よりを戻すことが不可能となり、終わりを迎えました。私は結果、恋に対する深い傷を負ってしまいました。略奪愛や彼女の気持を分かっていなかった私に責任があると思っています。風の噂で聞くと彼女は結婚して子供がいるそうなので、私が幸せにできず残念に思いますが、幸せでいて良かった。

元カノと関わった期間は約5年間もあります。私に5年間も貴重な時間を使ってくれたことに感謝しています。別れた後、元カノは私のことを待っていてくれたと思いますが、社会人になり、私に違和感を持っていたことは伝わってきていたので、最後のほうは一緒にいて辛かったです。私は今でも彼女のことが好きで忘れることなどできる訳がありませんが、もう届かない存在なので自分の気持ちを封じ込めました。
このような自分が封印している強い気持ちを思い出す、鑑賞が辛い作品でした。それだけ現実的な作品の作り、演技は邦画としてとても評価します。
大変な長文、失礼いたしました。見て頂きありがとうございました。
次回からは通常レビューに戻りますのでどうぞ、お楽しみにー!!