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花束みたいな恋をしたのEDENのネタバレレビュー・内容・結末

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

6/20/2023

思ったより軽めのタッチ。

よかった、結婚しないで。

人生は楽しむもの。楽しめない時はもちろんあっても、楽しく生きたいという願望をもっているかどうか、それはもはやフィロソフィー。仕事を頑張るのは素晴らしいが、仕事を頑張っていたって、その「楽しく生きたい」という願望が前提にない人とは少なくとも私は暮らせない。楽しく仕事ができない、と、楽しく仕事をする気がない (仕事は楽しくないもの、と諦めている)、というのは違うのである。もし麦に聞いたら、「俺だって仕事楽しくしたいよ。だけどそう簡単にはいかないんだよ」なのか、「楽しく仕事をするなんて無理だよ」なのか。そこには大きな違いがある。楽しくなくたっていい、だけど誇りを持ちたい、という気持ちすら、あるのか?

なぜ、責任、という言葉で個人の思いを軽視するのか。個人があって、責任もある、のに。社会にいるためには、自分を犠牲にしなきゃという強迫概念に、麦はとらわれているように思える。

(という誰にも聞かれてないが、個人的な意見。)

もちろん、すれ違いというのはある(先輩のお葬式の時とか)。だけど、根本的な生き方、人生の哲学が合わなくなってしまったら、それは麦と絹は一緒に暮らせないね。

仕事は仕事、だけど、あなたの人生の時間を使っているのよ、という。”自分の”人生、である、という感覚があるのか、ないのか、というところだと思う。
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