健一

愛しの母国の健一のレビュー・感想・評価

愛しの母国(2019年製作の映画)
4.0
都内を含め全国でわずか2館での公開。
しかも 短期限定公開 & 都内は夜一回の上映のみ。
配給会社も正直 聞いたことない会社(失礼!)。
ハードル高いな。スケジュールの調整 大変でした。
ある意味 貴重な作品?
劇場で観れただけでも良かったとしよう! (ぺこぱ風に 笑。)

中国建国70周年を記念して去年製作された中国🇨🇳作品。
激怒の70年を それぞれの視点から描いた7つのエピソードで構成されたオムニバス映画。
巨匠チェン・カイコーが総合監督。

究極の中国バンザイ映画。中国人の為だけに作られたような作品。
にもかかわらず、大感動 大興奮 大号泣 大笑いしてしまった不思議な魅力がある作品。
それは同じアジア人として通じるものがあるからだろう。

どのエピソードも この70年の間に起きた歴史的瞬間の前日譚として描いているのが素晴らしく しかも携わっている人々が 名もなき一般市民 という所が一層 親近感が湧く。
偉業を成した政治家でも、スーパースターでも、宇宙飛行士でもない。
自分の仕事に誇りを持ち邁進してる人、貧しい暮らしの中 必死に生きてる人、明日への希望を抱き今を懸命にもがく人。
何処にでもいる普通の市民達が 愛しの母国 の為に奮闘している姿は観ていてとても勇気づけられる。
そして どのエピソードもその希望に満ちたラストに胸が熱くなる。
素晴らしく良くできた作品だ!

個人的にはチャン・イーモウ監督の「活きる」でカンヌ映画祭男優賞を受賞した グォ・ヨウのコミカルに奮闘するお父さん役が印象的だった。もう30年位 トレードマークのスキンヘッドは今でも健在なんですね!

唯一残念だったのは 7つのエピソードがあるのだが、段々とつまらなくなっていったこと。
一番最初のエピソードが一番感動した🥺。6つ目、7つ目(最後)のエピソードは ちょっと ❓ な感じ。
ちなみに 総合監督のチェン・カイコーは6つ目を監督。正直 一番面白くなかったです(笑)。

本作には続編というか姉妹編があるらしく今週末より公開されるそうで。
そちらも楽しみです。


2020年11月2日
グランドシネマサンシャイン(池袋)screen 2
💺111 席
客入り 私を含め13人。

レイトショー鑑賞は嫌いではないですが、雨のレイトは嫌ですね。
寒いし 濡れるし 暗いし。
健一

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