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バビロンのogiharaのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.0
個々人の栄枯盛衰を超えて大きな映画史の一部となることへの芸術家(=チャゼル監督自身)のよろこびが描かれている。少し前に観たマクドナー監督『イニシェリン島の精霊』では、そのようなピュアで高尚な芸術(家)観には冷笑的だった。
チャゼル監督ほど無垢に創作行為に没頭できたら楽しいのだろうし、多少のナイーヴさはむしろ適性の証ではないかと思った。

あと気がついたのは、撮影にかなりクラシックなシネマレンズを使用しているだろうこと。ボケがナチュラルでなかったり、キツめのパープルフリンジが出ていた。
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