徐

ジョゼと虎と魚たちの徐のネタバレレビュー・内容・結末

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

軽率に祖母を殺すな

ハンデ持ちの女の子、夢を持ってる主人公、絵、魚、海、そのへんのモチーフがありきたりな上に記号的。女の子が絵を好きという設定なら、もっと「なんで絵が好きなのか」とか「どういう絵をどういう気持ちで書いていたのか」とか深めないと、映像としては映えるけどそれ以上でもそれ以下でもなくなってしまう。
全体的にひねりのないストーリー。おばあちゃんが死ぬのも、「そろそろやることなくなったしこの辺でばあちゃんでも殺しておくか」っていう制作側の意図で殺したようにしか見えない。それで女の子にもたらされた変化も「頼る人なくなっちゃったぁ」ぐらいしかない。主人公が交通事故に遇うのも「主人公が挫折するシーン欲しいんで、この辺で足でも折っときますか!」ってかんじのぶっ込み方。総じて言うと、ストーリー全体としてまとまってはいるけれど、小手先だけで熱量が感じられない。
徐