子どもでも理解できる内容ながら、飾り気のない映像からその素材の強さと普遍的なメッセージがじわりと伝わる傑作。イソップ童話や日本昔話を思わせる分かりやすい展開に脚本あってのモキュメンタリーかと思いきや、3年以上の歳月をかけたというその制作期間の長さを知って、そこまでして物語の醸成を粘り強く待ち続けた制作陣の腰を据えた姿勢に脱帽。
北マケドニアについて知識が無さすぎたので観た後に少し復習した。恐らく自分は一生現地に足を踏み入れる機会がなさそうな土地だけに、こうした映画を通じてそこに住む人々の生き様を想像し、その国の歴史や現状を知るきっかけになるのが面白く、有り難い。
