ヤベヒロシ

ハニーランド 永遠の谷のヤベヒロシのレビュー・感想・評価

ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)
4.2
養蜂家の日常ドキュメンタリー映画。

どこの国なのか、どんな人なのかも一切説明なく、養蜂家の女性を中心とした、自然の中で生きる人間の清貧な生活を描く。

蜂蜜のような黄色い服を着て、険しい崖のような山道の中、素手で蜂の巣を探して蜂蜜を取り、市場に売りに行く。
取れた分の半分は蜂に返して、半分を売る生活。ハエが飛び交う石(泥?)の家で、静かに暮らす。

生活があまりにストイックすぎて、自然で生み出されたものが全てであり、デジタルがない世界、現代化していない日常の映像が、終始衝撃的。

映像も一切ナレーションなど挟まず説明がないのは逆に非常に好感が持てて、あくまで鑑賞者に価値観が委ねられている。

ただ、モニター越しに別世界を観るようで、ノンフィクションの映画の本質があった。
ヤベヒロシ

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