なかなかに良かった。ここ数年のポケモン映画では1番好きかもしれない。ポケモン版ターザンというだけでは終わらない魅力がある。
というのも、ポケモンに育てられた少年ココは、人語を話せないどころか歩き方も四足歩行だったりザルード同様スパイダーマンのように移動するのだけど、ご都合主義的な感じにならなかった事が驚いた。サトシ達と交流する上で途中から人語話すココが見れるのかなぁと思ってたけど、終始人間との会話シーンは片言な人語だったりポケモン語で、ザルード同士の時だけ流暢に喋るみたいなのが徹底されてて良かった。あと親子の絆に重点を置いててそれが最後までブレずに話が終わったのも良かったと思う。
キャスト面では勘九郎ザルードとツダケンザルード、KENNザルードの掛け合い格好良すぎだし、上白石萌歌ちゃん演じるココはポケモン語と人語どちらも上手く演技していたので良き。何気にポケモン語しか話せない人間キャラ、これまで20年以上ポケモン映画が続いてきて居そうで居なかったキャラだったから新鮮だった。
ココの夢であるポケモンと人間の架け橋になること。これは森のポケモン達と、人間とポケモンの調和を願うココの本当の両親であるモリブデン夫妻の夢でもあると思う。いつか成長した姿で見てみたいと思った。
