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マヤの秘密のHKのレビュー・感想・評価

マヤの秘密(2020年製作の映画)
3.5
なんとなく気まぐれに、前情報もなくスターチャンネルで鑑賞。
アメリカ人の夫と子供と平穏に暮らすマヤ(ノオミ・ラパス)には戦時中の忌まわしい過去があり、あるきっかけで15年前の記憶が目の前に蘇ります。
公園で母と子が遊ぶごく日常的なシーンからそれは始まり、冒頭から話に引き込まれていきます。

序盤の流れこそなんとなく予想がつくものの、途中からは先の展開が読めなくなり、どう収拾を付けるつもりなのか見届けないわけにはいかなくなってきます。
いずれにせよ気持ちのいい終わり方ではなさそうだなと思いながら。

登場人物同志だけでなく観る者も疑心暗鬼に。
現実か妄想か、異常なのは誰か。
製作総指揮も兼ねるラパスの一挙手一投足から目が離せません。

原題 “The Secrets We Keep”のとおり、秘密を持っているのはマヤだけではありません。
見終わってちょっとブアマンの『脱出』を想い出してしまいました。
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