私は、「復讐心は何も生まない」と言う人は、トラウマが完治に近い、もしくは完治後の人か、何のトラウマも抱えてない人しかいないと思っている。
大きなトラウマを抱えたまま何とか生きている人は、マヤのような気持ちになって当たり前だと思うから異常者どころか私は共感から入った。
ただ、この映画は“今起こっている事態がマヤの妄想か否か？”というテーマになっているため、観ているこちらからはマヤが正しい相手に復讐できているのか？もしかしたら間違った相手に復讐していてただの犯罪者になってしまっているのか？全くわからない。
何もわからない状況で、私はどう考えるべきだろう？と考えたとき、まず確実にわかる事が、マヤがホロコーストの被害者で戦後もPTSDに悩まされているということだった。
だから最も避けたいのは、マヤを責めることだなと思った。「妄想やったらどうすんねん！お前が犯罪者や！」と責めるのは簡単で、ホロコーストのトラウマを解決することは医者でも難しいこと。人はすぐに簡単な方に流れるから、マヤを責める人はきっと多くて、私は何とかマヤの二次被害を防ぎたいなと思った。
ただ…、監禁した男性がもし人間違いだった場合、その男性が今度はこの事件がトラウマになるわけで。この世に辛い思いを抱える人間が一人増えてしまうのかと思うとそれも避けたいところ…。
もうヒトラーちょっと出てこんかい！とも言えないし、とても難しい問題だなぁと90分間考えながら見終わった。
マヤの旦那が後半ちょいちょい短絡的で首を傾げた😂
マヤのために！と言いながらも、マヤの言うことをちっとも信じないし、マヤのことを信じれる！と自分が確信したら余計なことするし(本人的にはマヤの為を思ってなんだろう)、いつでも自分の確信でしか動いてないねんなぁと思った😇
最後のシーンも、まるでマヤが悪者みたいに映るやん…と旦那にツッコミたかった✋
Star Channel EXで解約日までに一番観たかった作品が観れて安心。
なんとなくネトフリやアマプラには来なさそうな気がして😂
