あられ

ロミオとジュリエットのあられのネタバレレビュー・内容・結末

ロミオとジュリエット(2019年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

英国ロイヤル・バレエ劇団のバレエ映画です。音楽とバレエで構成されているので、セリフは一切ありません。テンポもいいです。曲と踊りだけで全てを表現するなんて、なんて素晴らしいんでしょう。こう言う映画は初めて見ました😊

特にジュリエット役のフランチェスカ・ヘイワードがいいですね。序盤の幼い感じから、徐々に大人に変化していく過程が、踊りの表現で楽しめます。

後半での薬を飲む前に葛藤するシーンや、死んでしまったジュリエットを、ロミオが運び出そうとするシーンでの、ジュリエットの脱力した不動の演技、ロミオを失った時の悲しみの表情が、素晴らしいと思いました😊

ロミオ役のウィリアム・ブレイスウェルの踊りもめちゃくちゃ見応えがありました。はだけた服からちらりと見える、彼の見かけによらない逞しい胸筋や腹筋には興奮しました😆

役柄でのロミオは、いつも楽しそうに男3人で戯れあったり連んだりしてますが、彼の軽率さには呆れましたw 結局決闘で、剣を落としたティボルトに勝っていた親友のマキューシオが死んじゃうのは、ロミオが突き飛ばしたせいだったりしますよね。マキューシオが不憫でならないです😭

娼婦に言い寄られてたり、当初ジュリエットじゃない女性にしつこくアタックしていたロミオ。そして、ジュリエットを含め、ロミオの女性に対するアピール力が猛烈なので、ただのプレーボーイにしか見えなかったです😆

今作品、舞台映画と思いきや、ちゃんとしたセットの中で踊っています。北イタリア・ヴェローナにある“ジュリエットの家” を訪れたことがあるので、ヴェローナの街の当時の様子が、いい感じに雰囲気が出てると思いました。あの実際のバルコニー(意外と地味なんだけど)が登場しないのはちょっと寂しいですが…。

登場人物たちは、バレエの舞台の時のどぎつい化粧ではなく、ナチュラルメイクなので、違和感なく見ることができます。

他にも、風が吹いていたり、雨が降ったり、朝焼けだったりと言う、自然現象が程よくアレンジされています。

街のセットでは、後ろの方で豚の丸焼きをモクモクさせていたり、ニワトリやわんちゃんたちが走っていたり、噴水に鳩がいたり。舞踏会の場面では、ロミオとジュリエットが踊っている後ろの方の2階でも、何気にダンスしている人たちがいたりして、細かい演出も見せてくれます😊

バレエを踊りながらの剣での喧嘩や決闘シーンとかは、躍動感はあるものの、なんだか遊んでいるように見えてしまうのが、ちょっと面白かったです😊

そして、衣装がまためちゃくちゃ素敵でした。舞踏会ダンスを踊る面々の、綺麗な刺繍が施されたドレスは、ゴージャスでとっても美しかったです😊

バレエ映画なので、当然のように若い男性陣はもっこりタイツ姿。お尻もぷりぷりです。特にロミオ他何名かは、踊りやすいようになのか、上着の丈が短くつんつるてんで、もっこり&ぷりぷりが更に目立ちますねw さすがに年配の方々は、膝まであるチュニックを着用し、もっこりを晒してないのですが…😆

女性はと言えば、この時代は胸を強調しない長めの丈のドレスを着ているので、そう言う点であまり色っぽくはなかったですね😆
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