安井一輝

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実の安井一輝のレビュー・感想・評価

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おれたちが日本を変えるという信念を持ち、暴徒化した若者1000人に向き合いながら、言葉を重ねた三島由紀夫は、持論の展開だけが目的じゃない。揶揄されようが、挑発されようが対話を行う姿勢は絶対に崩さず、彼のユーモアが笑いを誘い緊張が綻ぶ。対立していたと思われる双方の思想や思考は対話を重ねたことにより、その差分が小さくなる。その過程の言葉の交換は意味不明やったけど、内田樹の解説が補完してくれる。戦争で生き残った三島はずっと自分の生き場所と死に場所を探し続けていたんじゃないかな。三島由紀夫、早く読まなー!
今の日本の有り様を見て三島由紀夫は何を感じるのか。
安井一輝

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