たま

彼女たちの革命前夜のたまのレビュー・感想・評価

彼女たちの革命前夜(2019年製作の映画)
3.0
「私たちは美しくも、醜くもない!」

この頃からすでに、ミスコンに反対する人たちがいたんだな。

美しい人を褒め称えることの何が悪い…って思ってたけど、白人至上主義で男性目線のこの大会はやっぱり問題だらけなんだな。

政治的判断からこの年から、有色人種も候補となったりしたけど、スリーサイズを測ったり、水着に着替えたりとなぜ必要なの?って思うことばかり。“男から品定めされる女性”と思うとやはり不快だ。

1970年にキーラ・ナイトレイ演じる主人公は、子持ちで離婚して大学に入学。新しいパートナーもいるという、先進的な人物。
何がを打破したい思いがある中、ジェシー・バックリー演じる、少し過激な行動も辞さない女性解放活動家と出会い、合流し、反ミスコンの行動を起こす。

ミスコンのゲストとして招かれるボブ・ホープ。米の人気のタレントのようで、名前は聞いたことあったけど、よく知らなかった。

なんとそのボブ・ホープを演じてたのはグレッグ・キニアじゃないですか!(全く気づかなかった)
コミカルで軽快で女好きで、無意識の差別主義者を滑稽に演じて、流石としか言いようがない。

そして、レスリー・マンヴィル演じる妻がまた絶妙なこと。セリフ以上の表情を見せる。

実話をベースの映画ならではで、エンドロールに現在の“彼女たち”が見れます。

それぞれに有意義な人生を歩んだよう。若い頃の意志を貫いたんだろうなぁ。
たま

たま