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わたしはダフネのtokoのレビュー・感想・評価

わたしはダフネ(2019年製作の映画)
3.8
ダウン症のダフネは明るく生きている。
それはお母さんが生きる楽しさを教えてくれたからなのかな。

そんなお母さんの突然の死。
悲しみを乗り越えようと必死なダフネと、頑固者だけど妻を愛してた父親の哀しみ。

そんな2人が、遠い母親の実家迄歩いて旅をする。

口数の少ない父親とお喋りで誰とでも仲良くなれる娘。
娘のお喋りを迷惑そうに聞いてる人も、屈託のないそれでいてユーモアが有るダフネのお喋りにいつのまにかダフネのペースに巻き込まれていく。

正反対の親子。
喧嘩腰に話す中でもお互いを少しずつ気遣い始める。

父と娘って母娘ほど分かり合っていないと思う。
今まで距離を置いてた2人。
無口な父親とお喋りなダフネの噛み合わない会話が、旅の中で少しずつ長くなっていく。

2人の会話が、親子ならではの本音が入り混じった皮肉や、冷たい言葉の後のフォローとか…ダフネのニヤリとしちゃう会話に最後は素直に従う父親。

最後の2人の顔がとても良かった。
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